吸音による音響の調整板
 

 

取付お薦めの場所

お部屋・寝室・音楽室・テレワーク・喫茶店・オフィス・面接ルーム・商談室・WEB会議室・スタジオ・ボーカルブース・防音室・録音ルーム・ピアノルーム・バイオリン・チェロ・レッスンルーム

響きやすい場所に設置

室内のキンキンした高音の響きを、落ち着いた音にしたい方にはお薦め




1枚 W30×H30×D3cm 220g

税込み価格 6,600円

送料 880円

その他に丸型・角型を用意
販売セット 4枚一組 価格 26,400円税込

送料 880円


■かるパネル材質 フェノール樹脂、ウレタン樹脂、フェルト、紙

製造会社 松村アクア株式会社
かるパネル&吸音パネル
かるパネル【六角形】
 

六角形のかるパネル

カラー
 
ホワイト・ライトグレー・ブルー・グリーン

1枚 W26×H30×D3cm  150g

かるパネル材質 

フェノール樹脂、ウレタン樹脂、フェルト、紙


製造会社 松村アクア株式会社

かるパネル 販売セット 4枚一組 26,400円税込

送料 880円

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吸音とは?

室内の音の環境は、設置されている物の位置や形に影響されたり、室内の間取りや形状・材質により【音場】acoustic [sound] fieldは微妙に変化します。そしてこれらの音場の音の質【音響】acousticをコントロールするのが、【吸音】sound absorptionです。

ご家庭では、歌(声楽・オペラ・ポップス)を歌いたい方も居れば、ピアノや管楽器(サックス・フルート)、弦楽器(バイオリン・チェロ)、打楽器(ドラム・シロフォン)を鳴らしたい方もいます。音の性質や特徴がこの様に色々と異なる場合は、両方の音の環境をそれぞれ満足させる事は困難です。ある程度の線を決めて妥協しなければなりません。

一般的に周波数が高く、響きの持続・増幅音が長い音源の場所や楽器には、吸音力の多いデッドな環境が適していると言われてますが、逆に歌や声楽なんかの場合は、デッドな環境ですと、響かないので、歌の微妙な表現が出来ず、無理に過度な声帯のコントロールをするため、吸音パネル・吸音材を少なめにした、少しライブな環境が望まれます。

ホテル寝室・高級レストラン・談話室等では静かにしたいのでデッド、活気がある方がお店の営業に良いと思われる場合にはライブとか、その用途によって、音場処理は貴重な役目を持っています。

サイレントデザイン防音室



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防音との違い?

初めに【吸音】sound absorptionと、【防音】遮音noise insulationとを一緒の現象と思っている方が多いのですが、全く異なる現象です。音のエネルギーを熱のエネルギーに、分解・分散してしまうのが吸音と呼ばれる現象で、音の性質を分解し音を柔らかくします。

例えばピアノのキンキン響き過ぎる部屋を吸音すると、余計な響きが無くなり本来の音が蘇ります。又、室内で手をパーンと叩くと音の残響や反響が分かりますが、この音の長さをコントロールするのも、吸音材・吸音パネルの役目です。

それから皆さんの中には音が熱なんて発生してるの?と思う方もいると思いますが、音は実際人間には感知出来ないほどの熱を音は発生させてます。

音をコントロールする役目を持っているのが吸音で、不快な反響音を減らし、室内の音響の重要な役割をしています。防音(遮音)は単に音の大きさを抑える事だけを目的とした処置の事を言います。ですから、音楽主体のお部屋には防音よりも吸音は重要な役目を持っています。吸音は多少防音の補助的な役割をしている程度で、吸音パネル・吸音材・吸音製品自体には防音性があまり無いと認識してください。


吸音は吸音パネル等に入って来る音のエネルギーに対して、吸音されたエネルギーとの対比で表したものを吸音率と言い、使用面積に合わせて平均化したものを平均吸音率としています。数値が高い方がより良く吸音することを表しています。吸音は周波数帯域によっても影響されます。

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吸音の材料 厚さ
mm
空気層
mm
周波数h・吸音率
250h 500h 1kh 2kh
合 板 6 45 0.33 0.16 0.07 0.07
合 板 6 90 0.20 0.10 0.07 0.07
合 板 9 90 0.15 0.08 0.07 0.07
コンクリート布張り - - 0.03 0.03 0.04 0.06
石張り・タイル張り - - 0.01 0.02 0.02 0.02
板張床(木下地) - - 0.12 0.10 0.08 0.08
石膏ボード 15 300 0.35 0.45 0.55 0.65
石膏ボード 12 0 0.20 0.40 0.70 0.80
石膏ボード 9 0 0.20 0.35 0.60 0.70
石膏ボード 9~12 45 0.13 0.08 0.06 0.06
グラスウール32k 25 - 0.32 0.65 0.82 0.80
グラスウール32~48K 50 0 0.70 0.95 0.90 0.85
ロックウール40~160k 25 - 0.35 0.75 0.85 0.85
ロックウール40~160k 50 100 0.90 0.95 0.90 0.85
コンクリート - - 0.02 0.02 0.02 0.02
パンチカーペット 3.5 - 0.04 0.08 0.12 0.22
人間と椅子(劇場モケット張り) - - 0.34 0.41 0.43 0.42
木製の椅子(音楽教室) - - 0.02 0.02 0.04 0.04
カーテン0.25~0.3㎏/㎡ ひだ付 - 200 0.25 0.60 0.70 0.75
大型ガラス・鏡・大理石・硬質アクリル板 - - 0.06 0.04 0.03 0.02
細木毛セメント板 25 0 0.10 0.24 0.64 0.69


上のDATAでは、硬いコンクリート・ガラスは殆ど吸音されてませんね。それだけ反響が高い素材と云う事が分かります。キンキンした響きの高い音となって聴こえる傾向にあります。逆にロックウール・グラスウール等の柔らかい吸音材・吸音パネルは音響上で吸音性能が優れている事が分かります。

コンクリートの壁・天井に直に壁紙を貼ってある、お店・オフィス・マンション・住居・寝室・リビングは、非常に響きやすくて音楽にはあまり適切な環境ではありませんので、吸音材・吸音製品でのコントロールが必要です。

吸音パネル・吸音製品として、動物・人間・洋服・タオル・畳・布団・椅子・ソファー・カーテン・じゅうたん・マット・本棚・クローゼット・波形の天井や壁と、案外身近なものも吸音要素を持っています。

変わったところでは、卵の保護材(紙質)や発泡スチロール・波形段ボール・壁穴・ビンの穴、なんかも吸音性能があります。市販の吸音材・吸音製品としては、下記の様な吸音スポンジも音響をコントロールする吸音には有効です。

吸音率が高いと、音がよく吸われ過ぎて、室内に入ると楽器の音や自分の声がボソボソしたような響きになり味気ない音になってしまいます、特に声や歌・声楽の方の発声に負担がかかり良くありません。ですから最適な音の環境を得るには吸音の役目は大切な要素になります。下記の図は吸音率の公式です。




楽器の吸音に関して

最適な吸音率としては、ピアノの場合は音域や周波数帯域が広いので0.23~0.34の間が良いとされています。

歌・声楽・声・ナレーションはできるだけ吸音率0.16~0.23と低く設定しないと、響かないお部屋や防音室だと無理に響かせようとして、発声に力が入り、歌いにくく疲れますね。多少ライブ傾向の室内環境の方が歌いやすいですね。

(管楽器)の場合は0.20~0.29。響きを抑えたい場合(パーカッション類)は0.25~0.36となり、いずれの楽器も多少デッドな環境が望まれます。

いずれにせよ、音質に合わせた吸音率の設定はDATAや計算上はできますが、音の場合は各自感じ方も違い、好みの音に適応させることは、人の感覚的な問題もあって、難しいものと実感させられます。


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